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    HIRO

    • Author:HIRO
    • 某電機メーカーで、情報システムの営業職を経て、現在はマーケティングに従事。顧客の経営改善に寄与するためにビジネススクールに通い、中小企業診断士を取得。息抜きのサーフィン、サッカー、ランニングが最近楽しい。

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2006/03/23(Thu)

【書評】東京タワー

デジャブ(Dejavu)とは見たものに反応して感じるものだと思っていた。

いつか見た覚えがある交差点
いつか見た覚えのある居酒屋
いつか見た覚えのある涙

違うんだ。文章を読んでもソウ感じることがあるんだ。僕はこの本を読んで僕らのことが書いてあるかのように感じた。僕は福岡の生まれでもないし、ましてや九州に行ったことがない。でもデジャブは感じるんだ。

僕が大学に入り、妹が専門学校に入った。子供達の状況が落ち着くのを待っていたかのようにお袋はパートに出た。私大だったから学費もラクではないだろうと思っていた。だけど僕はこれでもかって位遊びほうけた。遊び呆ければ遊び呆けるほど、そうした耳に痛い自分の声は届かなくなっていくもんだ。都合が良い自分の声。

妹が専門学校を卒業し、僕が大学を卒業したら、両親は離婚した。何かあっという間だった。あんまり考えた事の無いことだったから僕はすっごい悲しくて、普段はお互い強がっていた遊び仲間の前で初めて泣いた。

それから3年。妹から電話があった。
『お母さんが遺書を残していなくなった。』

ありとあらゆる手を尽くして見つけたお袋はドメスティック・バイオレンスに悩み、その末の決断だった。親父と別れた後付き合ったその人が手を出すようなやつだった。そんなだから、元の住まいに戻すわけにも行かず、僕のマンションでお袋の共同生活が始まった。

僕の家に来て、やはり母親は子供に手料理を作りたいみたいだ。やはり子供に迷惑をかけたくないので自分のコミュニティを見つけようとするみたいだ。


『東京タワー』
20060321211538.jpg


僕のルーツは多分親父にあると思う。(関連エントリ)それは僕は自信をもってそういえる。だけど、お袋と一緒にいた時間はホントに長くて、あの時

もっと色んなところに連れて行ってあげればよかった。
もっと電話をしておくべきだった。
もっと、もっと・・・・。

僕も同じように思うもの。この本を読んで得たデジャブは計り知れなくて、だからこそ、同じように悩んでいる人も多いのだと思う。家族の温かみを感じ、幸せな生活があるということは、思いのほか難しい問題のように思える。ホントはなんでもないことであって欲しいと心から祈るけど。

号泣した本だ。素晴らしい。人の温かみ、ぬくもり。お袋と親父、妹。家族。根源的であり、永続的なテーマだから、ということはあるけどこれほど感動した本をここ数年、僕は知らない。


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