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    HIRO

    • Author:HIRO
    • 某電機メーカーで、情報システムの営業職を経て、現在はマーケティングに従事。顧客の経営改善に寄与するためにビジネススクールに通い、中小企業診断士を取得。息抜きのサーフィン、サッカー、ランニングが最近楽しい。

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2008/08/02(Sat)

【書評】小さき者へ


僕の非常に仲のよかった友人が小学校6年生の時に引っ越してしまうことが決まったんだ。
僕や一部の仲のいい仲間にだけは知らされていたんだけど周知ではなかったんだ。
そんな折、ちょっとしたガキ大将がそいつのことをいじめようとしたんだな。もう残り少ない
学校生活で何をしているんだって、(もちろん僕らしか転校は知らなかったんだけど)
結構勇気を振り絞っていじめから守った記憶がある。


誰にでもあるだろうけど、僕にもあるいくつかの大切な想い出の一つだ。


僕はリーダーシップがあるタイプではなく、いつもNO.2タイプだった。意思決定が特異なタイプ
ではなかった。その代わりグループの中で元気のないやつとか、ちょっと様子のおかしいやつに
声をかけたり、仲間に入れるように気を使う。そんなことは得意な子供だったと思う。

そこまでかっこよくはないけど、僕の思想には弱者保護、という観点が強い。強きものがその強さ
を振りかざして弱者を切り捨てて成果を追うという考え方は僕には許せない、そういうタイプだった。


だから、とまでは僕は言わないけどこの『小さき者へ』という本は僕の好きな部類に入る。
この本は短編集になっており色々な弱者がが存在して、その弱者がどのように生きるのか、
また、その弱者をどのようにとりあつかうのか、という観点で物語りは進行する。

弟ばかり可愛がられてのけ者にされるお兄ちゃん。脱サラに失敗したお父さん、反抗期で極端に
暴力的になった息子へ対峙出来ない父親・・・。物語の中でいくつもある問題をこの作者は解決を
することはしない。だけど、それであるが故にリアリティを感じてしまう。絶対的なエースで4番の
少年はエラーをする仲間をどやしつける、勝つためには手段を選んではいけない、というような
発想をする少年をもてあます姿を見て自分だったどうするのだろうか、と考えてしまう。

僕はそういうタイプのやつは絶対に許せない。そういう子供だった。とはいえ、その正義感は都合が
良くてうすっぺらい者だということを僕はとっくに気づいているけど。


重松清の本は非常にありそうな日常を良く観察していると僕はつくづく思う。他人の心のひだをよく
感じていると思う。だからこの人の本はとても好きだ。人とどう接するか、その点は今更その人の
ありようを変えることも出来ないのだから、僕には僕の出来ることも決まってくるけど、ただ自分は
どういうタイプなのか、そう問い続けることで自己認識を新たにすることが出来る、そんな印象を
僕はこの本にもつんだ。




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