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    HIRO

    • Author:HIRO
    • 某電機メーカーで、情報システムの営業職を経て、現在はマーケティングに従事。顧客の経営改善に寄与するためにビジネススクールに通い、中小企業診断士を取得。息抜きのサーフィン、サッカー、ランニングが最近楽しい。

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2009/08/13(Thu)

富士登山 ~登頂~



Sky High - freeTempo
天高く駆ける感じで♪




御殿場の駅でもう一方のチームが乗る車と合流する。渋谷を出た時はぐずぐずと蒸していた曇り空も御殿場の駅につく頃には気持ちのいい青空に。渋谷の四角く狭い空から、大パノラマの空間へ。メンバのテンションも上がってきたようだ。“朋”という字に山をたすと“崩”だよね、なんてトークも出てくる。すこしづつ、すこしづつ、気持ちが融けだしていく感じだ。

御殿場の駅から富士山麓水ヶ塚公園駐車場まで行ってバスに乗り継ぐんだけど、ものすごい車!!その人気ぶりをまざまざと見せ付けられた感じだ。そのせいだろうか、駐車場を案内する係の女性のその姿は迫力に満ちていたんだ!!ものすごいだみ声で、力強く車を仕切りちょっとでも勝手なことをしようものなら怒鳴り散らす様子。これくらいの迫力が必要なんだなぁと実感。

駐車場でいよいよ登山用の格好へ着替える。靴を履き替える、帽子をかぶる、ステッキを用意。僕にはどれもない(苦笑)本当に大丈夫か、という気になる。帰りの着替えを車中において、日焼け止めを塗ったらいよいよだ。波乗りに行く直前にまるで儀式のように同じ手順で行う『日焼け止めを塗る』という行為は、そのひと塗り、ひと塗り毎に気持ちを高めてくれる。

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五合目までのバスが20分強、その時間が僕の心を完全に富士山モードに切り替えてくれた。そのバスはぐるぐると山を登っていくだけど、途中あまりの坂道にバスが悲鳴を上げているように感じる。ものすごく重そうな印象だ。だけど、その単調なルートがまるで僕らを違う世界に連れて行ってくれる、そんな印象だ。まるでどらえもんのガリバートンネルを通っている感じだ。トンネルを抜けたら僕らは小さくなってしまうんじゃないかって思ったりもした。


そしたら、確かに僕らは小さくなっていた!!そう思うくらい5合目から見上げる富士山は大きかった。ごつごつとした岩肌が荒々しさを示していて遠くから見る勇壮で美しい富士山のイメージはそこにはなかった。そういえば、ちょっと前に富士山で遭難して亡くなった方もいたよね。そんなことを考えていたら、“落石注意!“の看板が。気をつけなきゃって気持ちを引き締める。

2チームが合流して最初の自己紹介、そして、ストレッチ。新しい人との出会いは大切にしたいよね。刺激になるし、励みになる。そう思いながら体の各部位を少しづつ伸ばしていく。これもそう。波乗りで海に行く前にいつも行っているストレッチをいつもと同じ手順で、同じ調子で、同じ時間をかけて、伸ばしていく。直前の3日間の波乗り、筋トレで硬くなった筋肉が少しづつほぐれていく。きしむ音がしそうだと思いながら。カチカチに乾燥して固まった砂に水を足していく時の浸透力のように体の各部位に血液がめぐり、その機能を取り戻していくような感じだ。

ストレッチを終えて最後に靴紐を結びなおす。前のほうから紐を引っ張りあげてぎゅうぎゅうに縛り上げる。この作業は集中力を高めるのに最適だ。内的精神世界の中でこれから起きる出来事を考えながらもくもくと作業に取り組む。完全に自分の世界に入り込める。

こうしてこれから登るんだ!!という気持ちになれた。それは、神経の高ぶりを押さえつつ、もの凄く集中している、マラソン大会のスタート地点で合図を待つ時の気持ちに似ている。山頂を見上げると、青空と雲を背後に抱えて、ところどころに緑をたたえる富士の姿はやはり勇壮だった。アドレナリンが体をめぐる。

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僕には足がある。そして、向かいたい場所がある。今、はっきりと目標を定めた。取り組むべき課題を見つけられるのは本当に幸せなことだと思った。1日半後、下山した僕の胸にはどういう思いが訪れるのだろうか、と考えてみた。1日半後には僕の3つの目標の一つが達成されてしまうという少し寂しい思いも一緒に感じながら、僕らはいよいよ登り始めた。

驚いたのはその荒々しい岩肌に咲く草花のたくましさだ。虫たちの姿だ。削り落ちたかのように急角度で落ちている岩肌からごっそり根が見えているのにしっかりと生きている木があった。よくみると岩にコケも生えている。こんな標高の高いところでも花は美しく咲き虫を呼び寄せ、命をつないでいるんだと思った。

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道にも驚いた。ロープが張られてきちんとコースどりはされているんだけど、その道ははるか昔からの登山者の積み重ねが作った道らしい。多くの人が通り踏み固められてきたんだなと思うと、その道の来し方行く末も興味深い。イメージは永遠と毎朝繰り広げられる夜明けという行為と似ている。谷川俊太郎の詩を思い出した。『朝のリレー』だ。


       カムチャッカの若者が きりんの夢を見ている時
       メキシコの娘は 朝もやの中でバスを待っている
       ニューヨークの少女がほほえみながら 寝返りをうつとき 
       ローマの少年は頭柱を染める 朝陽にウインクする
       この地球では いつもどこかで 朝がはじまっている
       ぼくらは朝をリレーするのだ 緯度から 緯度へと
       そうしていわば交替で地球を守る 
       眠る前のひととき 耳をすますと どこか遠くで 
       目覚まし時計のベルが鳴っている
       それはあなたの送った朝を 誰かがしっかりと受け止めた 証拠なのだ

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山を登っていると下山者とすれ違う。その日はとてもいい天気で序盤はかなり汗ばんだくらいなんだ。下山者は一応に満足そうな笑顔だった。とても高いテンションで挨拶をしていたり。晴れ上がった空と笑顔という組み合わせはこれから登る僕たちの顔にも笑顔をもたらしてくれた。明日は僕らもこうやって降りてくるんじゃないか、そう信じて疑わなかった。頂上で髪が凍った!という会話には閉口したが。

ガイドの高取さんが隊列の順番を編成する。隊の進行を適切にするために各自のコンディンションを見極めながら素早く指示を送る。この辺はさすが専門家だと感じてしまう。順調なペースで登り、途中今日始めてあった方と映画や読書の話で盛り上がる。村上春樹の1Q84、愛を読む人、エボリューショナリーロード

       愛を読む人は10年近く前の朗読者という本の映画だ。外国の小説としては僕が最も好き
       なものの一つだ。大学生の頃だったと思うけどとても深い感動を覚えた。残念ながら僕は
       まだ映画版は見れていないんだけど、みた、というその方の感想も好意的な内容だった。
       ただ、歴史的背景が絡んでくるので何で?という鑑賞後のコミュニケーションが多くてそれ
       も良かったという事。何とか見たいなぁと思う。


       エボリューショナリーロードは前の彼女と見た『アキレスと亀』という映画の予告編で見た
       ので印象に残っている。アメリカンドリームという文化感があるアメリカならではで、中産階
       級の多い日本ではなじまない感覚ではないか、という事だった。タイタニック以来のケイト
       ウィンスレット、ディカプリオの競演なんだね。ケイトウィンスレットは2人の女性が非常に絶
       賛していた。よくよく調べてみると愛を読む人の主演もケイトウィンスレットなんだね。ノッテ
       イル!と感じだ。


富士山が世界遺産になれなかったのはごみ問題が原因。

あまりに有名なことだけど山を登っている最中に散乱しているペットボトルは確かに気になった。コースから外れたところに落ちていて掃除も簡単じゃないんだろうと思う。そんな僕はイロハスを持参して飲み終えたらつぶしてザックに。便利♪外国人旅行者も多かったのでもう少し世界に誇れるようにしたいね。

持ち物リストに行動食とあった。てっきり歩きながら食べられるもの、という意味だと思ってザバスを2本持っていくのみにしたんだけど、なんだ、休憩って取るのね!Σ( ̄□ ̄;)座って食べられるならもうちょっと違う物を持ってきたのに!!

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そんな登山をしているうち段々標高も高くなり、酸素が薄くなり頭が痛くなってくる。酸素が薄くなっているということを、ちょっとした動きで息が切れている自分の様子で気付く。気温も低くなる。寒さが増してきて休憩が逆に体に堪える。寒さが体の力を奪っていく感じだ。マルチビタミンのサプリを持ってきて良かった。途中、仲間の腰にダメージが。僕が過去に腰痛をしたときに習ったストレッチを教えたら少しは症状が軽くなったみたいだ。その笑顔が僕にはうれしい。腰痛の辛さは僕にも良く分かる。そして、よく聞いてみたらヘルニアだということ。

    ヘルニアは僕の父もそうだった。父親と僕はちょっと微妙な関係だった頃もあるけど本質的には肉
    親だし心配だ。そんな心配な想い出の中でも、ヘルニアで倒れて救急車で運ばれた記憶は
    今でも鮮明に覚えている。多分よるの2時くらい。小学校3年生の僕と、幼稚園児だった妹の二人
    で救急車に運ばれていった父親と付き添いの母親を待った。朝になっても帰ってこなくて家に
    あった食パンを食べて学校に行ったけど心配で心配で。。。体の大きいオヤジが大きな声でうめき
    ながら家の階段の途中を転げ落ちたあの夜は本当に恐ろしかったし心配になった。
    妹とは母親の事件の時にも同じように心配を二人で抱えたけど、幼かったヘルニア事件の時の
    ほうが怖かった、という印象が深い。

翌日そのヘルニアを抱えながら頑張って下山した姿は印象的だった。ヘルニアの怖さは親父の事もあるので他人事ではなくて、本当に心配になった。軽いトラウマと言ってもいいかもね。ヘルニアと聞く
と、あの光景がフラッシュバックするから。


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~ 続く ~



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