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    HIRO

    • Author:HIRO
    • 某電機メーカーで、情報システムの営業職を経て、現在はマーケティングに従事。顧客の経営改善に寄与するためにビジネススクールに通い、中小企業診断士を取得。息抜きのサーフィン、サッカー、ランニングが最近楽しい。

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2009/08/14(Fri)

富士登山 ~下山~



Nesian Mystik - It's On
この経験は続いていく。




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漸く山小屋に着くと夕食はカレーライスだった。どうやら定番らしい。大食漢の僕には正直量的に全く足りなかったけど僕を基準に用意をしたらいくらあっても足りないか。。。既に標高も高く沸点が下がっているのでご飯を炊いたりするのも簡単ではない、という話を高取さんから聞く。また、富士山くらいだと山小屋は相当もうかるらしいね。2ヶ月しかないのに1年分稼げちゃうってホント?って感じだけど相当良いらしい。

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夕食後、リフレクソロジストの方の足もみ体験会だ。やっぱりプロは凄い。足を触っただけで、この足はこうだね、とか、『この辺痛くない?』と次々に診ていく。僕はアレルギーがあるので副腎につながる箇所をもんだほうが良いと。一度ちゃんと診てもらいに行こう!!

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リフレクソロジー体験の後、僕らも布団をかぶって就寝することにした。何せ翌日は1時40分起床、2時10分には出発だから。30分の準備時間でさっと出るためにも翌朝の準備をして寝たら暑くて!!しかも、少し大きめの布団に3人で寝ろって。。。暑さ、うるささ、狭さの三重苦でほんとに寝苦しかった。でも、この感じは修学旅行みたいだね、って誰かが行ってた。

大人の修学旅行

大人が子供に戻れる、ほんの少しの瞬間かもしれないね。賛否は色々あるだろうけど、いくつになっても子供みたいな気持ち。キラキラした好奇心や、打算も計算もない笑顔、そういうのを忘れちゃいけないよね。現実を生き抜くための術だ、という人もいるし、大人なんだから!!という声もあるかもしれないけど。

       スーツ着て
       ネクタイして
       満員電車に揺られる。

そんな生活はやっぱりイヤだよね。もっと自由にいたいよね。大人なんだから、という声に負けないように。


時計の針が21時を越えたあたりに僕はトイレに立った。山小屋の人に聞いたら21時7分だと。戻ってきて布団に入った頃から雨音がし始めた。山の天気は変わりやすいから、とか、明日は雨具きて登山だな、何て思いながら。この時は、“本当は何がおきているのか“について知る由もなかったんだ。


起床予定の1時過ぎになって宿内が徐々にざわつき始めるんだ。そんな音に気付いて僕も起きたんだけど。ネットの情報を基にした会話がなされている。

       雨?
       地震??
       台風???

はぁ??台風って何だよ。こう見えても僕はサーファーですよ。台風マニアですよ。昨日まで形もなかったのに、明日上陸って何だよ???って思ったのに本当に9号が発生して猛烈に日本列島に近づきつつあるみたいなんだ。何だよ、それ。こんな事結構ないよね。思わず『本当に??』という質問をしてしまって、後から考えると折角ネットから情報を取ってくれた小板橋さんには申し訳なかったなぁ。

結果的に台風による大荒れの天候を考慮して頂上に登らず下山することに。トイレに行くのも一苦労(トイレは小屋の外にある)の天候だと知った。そんななかの下山だ。これは大変なことになったと実感。

携帯電話やカメラ、サイフなど雨にぬれて困るものをパッキンのついた袋に詰める。雨具を被る。持参したTシャツをインナーに着こんだら、いよいよ気持ちが締まってきた。靴の紐をより一層ぎゅっと縛って、フードの紐を締める。視界が一気に狭まる。戦いの始まりだ!!


猛烈な風、下から吹き上げられる雨、滑る足元。


悪条件の3拍子。こういうコンディションだとますます燃えてくるってもんだ。目を開けるのも辛いくらいの雨粒。雨粒が下から風にあおられて登ってくるんだ。下から打たれる雨粒。ものすごい風。台風の余波だ。かぜを通さない雨具だからこの風で体制を崩しそうになる。腰を落として重心を下げる。

悪条件に向かって一歩一歩踏みしめながら下る。顔に雨粒がささる。そういえばこんなことは前にもあったよね。そう、学生時代の雨中のサッカーの試合みたいだ。びしょびしょにぬれたユニフォーム。ぬかるみの出来たグランド。仲間の声を雨音が消していく。

雨音の中で、記憶が高校生の頃に溶け出していく。

       破れてもいない夢をつなぎ合わせた頃だ。未来への不安と期待が交錯する。2度とは戻 
      れない場所だ。ポケットの中にある小さな勇気を振り絞って、毎日を精一杯生きていたよ  
     ね。未来への布石が今だ、経過していくためだけの時間。今は将来のための日々。そんなこ
       とを考えながら生きていたよね。そういえば、もうあの時の仲間とは卒業以来殆ど会って 
      いない。あの試合の結末は・・・。想い出の中の僕たちをきちんと大切にしていて良かった。
       今あの時に戻ったら僕はどう生きるのか。



『私たちはゆっくり進むので追い抜いてください!!ご迷惑をおかけします!!』



雨音の中で想い出の記憶に邂逅していた僕ははっと気付いた。僕らの後ろにいる下山者たちは随分列を成していて、それに気付いた高取さんが声をかけていた。下山者たちは僕らも含めて一様に険しい表情だ。それは晴天の中の前日の下山者のそれとはうって変わっていた。もちろん僕らの表情も前日とは一変していたと思う。けれど、どこか引きしまっていい表情なんじゃないか。<ちょっとした使命感??悪天候にみんなで協力して立ち向かおう、という気持ちが現れていたのかな。この時僕らは確かにチームだった、そう思うんだ。


『G-shockはこれを暗示していたのかな。』そんなことを思いながら回りの下山者を見ると子供も含まれている。彼らにはこの経験は本当に大きな財産になるんじゃないかなと思うんだ。台風の暴風雨の中で富士山下山なんてそうそう出来る経験じゃない。こういう経験をつんで子供は一歩づつ大人になっていくんだろう。本当に大事なんだ。


一方、山小屋で20代くらいの男女4人組が話していた。小屋の前に「休憩は出来ません」って書いてあるのに、休憩させてくださいと申し入れて断られたみたいだ。『優しくないなぁ!!!』って息巻いている。苦しい中頑張って降りていく子供と無理を押し通そうとして怒る大人。何て明確なコントラストだ。覚悟の問題だよね。


無事にみんなで下山してぬれた着物を着替える。一息ついて、暖が取れたことで気持ちが弛緩していく。そのままバスに揺られて駐車場を目指す。その車中はみんな疲労を抱えた顔をしている。口数も少ない。そのまま公衆浴場に。お湯を浴びて初めて下山をしたことを実感。疲労がお風呂の中に溶け出していく。


達成感。


もし世界の時間を決めている時計を見つけられたのなら、その針を壊して今を永遠に手に入れたいと願う。そういう瞬間だ。あまりにも心地いい。


食事を取って、高速に乗って東京を目指す。気だるい時間が車中に漂う。心地よい時間だ。その車中でこの2日間の行程を考えていた。僕にまた一つ、大切な記憶が出来たことを感じていた。人には必要で、誰しも持っている大切な記憶。振り返る事のできる記憶。逆境や不安に直面した時に、果てしない未知なる道を越えなきゃならない時、抱きしめられる記憶があるということは幸せだ。


車は大した渋滞もなくスムーズに流れている。それは、初めて一人暮らしをするために家を出て電車に揺られていた時にそっくりだ。故郷の駅を出る列車のリズムに胸の鼓動を合わせるように。ちょっとしたセンチメタルを抱えて。走る列車の速さよりも、過ぎる時の流れよりも、僕の記憶はずっと遠くにあるようだった。


みんなが寝ている車中。高取さんとたくさんのことを話した。サーフィンの体験を約束したり、渓流釣りがしたい、という話だったり。凄くしっかり、きっちりしている雰囲気なのに、『趣味は格好から入る』という事に親近感。人生を謳歌しているんだろうなぁ。また、一緒にどこかに行きたいなぁと思う。出来れば渓流釣りを一緒に始めたり、なんてね。



僕は自分自身に問いかける。君がほしかった経験は、僕があげたかったものでもあるんだ。本当にいい2日間だったよね、と。



オシマイ♪

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