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    HIRO

    • Author:HIRO
    • 某電機メーカーで、情報システムの営業職を経て、現在はマーケティングに従事。顧客の経営改善に寄与するためにビジネススクールに通い、中小企業診断士を取得。息抜きのサーフィン、サッカー、ランニングが最近楽しい。

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2010/06/27(Sun)

UA15周年ライブ



数えたりない夜の足音

その日は朝から仕事で水道橋にいたんだ。
あわただしく講義をこなして九段下まで歩く道のり、僕の足取りはとても軽かった。
3時間も講義でたちっぱなしだったとは思えないくらい力強く歩けている。
むせ返って咳き込んでしまうかと思うくらいの湿気を含んだ空気も
僕の興奮に比べればたいした事もない、という印象だ。

数時間もたてばこんなもんじゃない興奮の渦中に僕は身をおくことになる
そう思うとものすごくわくわくして、ふったりやんだりする雨粒も気にならなくなる。

野音でのライブ。
前回ライブに行ったのはいつだっただろうか。
この日のチケットをヤフオクで落とし、
梅雨時の野音の作法をネットで調べ、
雨に備えてポンチョを100円ショップで用意する。
多分こういうことには気が回らないと思ったので二人分。
そして、カバンを一気に防水するためのビニール袋も。

相手のことを思いながら、こういう準備作業をするのは
僕自身楽しいと思えるように漸くなってきたと感じる。
こういうときは明日が今日よりきっといい日になると感じられる。
思えば、ここ数ヶ月間苦しいことも辛いこともあったけど
朝起きたときに僕は自分の心が満ち足りていたことをとても感じることが出来たんだ。

新橋駅で遠くに君の姿を見つけたんだ。
小走りに近づきながら絡み合う視線と横を抜けていくたくさんの人たち。
僕は田舎の出身だからこうやって他人に注意を払わないこのシーンに東京を感じる。
大学に入った当時と比べると今の僕は東京にもなれて、
いっぱしのオトナだけど僕自身は14年前の夏から変われない自分がいるコトをしっている。

日比谷の野音に向かう間の軽口は僕自身もテンションが上がっているなと感じる状況だった。
ホントたいした事のない会話も僕は楽しかった。
そう!野音でのライブだ。

新橋の駅から第一ホテルの横を抜けて
コンクリートでできた大きなビルを左右に眺めて
日比谷公園を目指す。

出店が出て既に多くの人がそのライブを心待ちにして
お酒を飲み、やきそばを食べ、思い思いにみんながその時を楽しみにしているようだ。
この自由さがいいよね。
夏フェスは行ったことはないけど、
メディアで見るあの光景は僕をウキウキさせてくれる。

雨粒がふったりやんだりしながら
ほんの少しづつ夜が近づくのを感じられる夕刻は
ライブ開演を前に期待を高めてくれる。
石造りの席で僕は中央前から15列目くらいか。
前も後ろも見渡せるその席はこれからの数時間に大きな期待を感じるに
余りあるポジションだった。

いよいよ雨が本格的に降るか、と不安感じるような曇天を見上げながらも
ライブ前より収まっている天気に心ばかりの期待を抱いて
まだまだ明るい天気に想いを抱く。
その黄昏時は雨を降らそうとする湿気と興奮を包んで
空の明るさを僕に感じさせる。

朝崎郁恵さんがオープニングを飾る。
奄美大島のレジェンドだ。
UAがお母さんと慕う奄美島唄唄者の、御年74歳のその人はとてもパワフルだった。

さっきまでは8割かと思っていた席の埋まり位も
その時にはほぼ完全にうまっていた。
僕らの隣の一席を除いて。

「こんにちは。明るいね。今年も無事野音にて歌うことができます。ありがとう」

そういってUAが登場してのオープニングセッションは
3日前に発売されたカバーアルバムからの一曲だった。
セーラー服と機関銃/薬師丸ひろ子。
すぐに分かったね、この曲。

 さよならは別れの言葉じゃなくて、
 再びあうための遠い約束♪

この出だしがかなりいいよね。
14年の時を越えて今いる自分を印象的に重ねていく。
この後モンスター/ピンクレディー と続いていく。
カバーアルバムから結局5曲くらいやったかな。

その後再び朝崎郁恵さんが出てきて
島唄が重ねられていく。
永遠の27歳と軽口をたたいた君が言った
周囲の平均年齢はその年よりたぶん高くて
僕らくらいじゃないかと思うんだけど
その平均ラインより下回ったラインはこれから始まるUAオリジナルを
心待ちにしているかのような雰囲気だった。

気付くと夜も一層とふけて
ダークなカラーで彩られたステージはそのトロンボーンやクラリネットが
夜の雰囲気を一層coolに染め上げていって
ぐっと雰囲気をしめあげていく。

UAが右足で踏むステップ、コーラスが体を揺らしてオーディエンスをあおる。
後になって君が「歌っていいね」とつぶやいたその気持ちは
僕も同じように感じていて、体で音楽を感じられるんだ。

あっという間に1時間30分を終えて舞台袖に帰ったUAとバンドメンバを
簡単には帰さないと拍手がとまらない。
そして、絶叫のままにデビュー曲HORIZONを歌い上げた後
三度朝崎郁恵さんを舞台に招き、童謡故郷をうたう。
僕らの心の奥にある原風景が思い浮かぶ。
麦わら帽子と網をもってトンボを追いかけ、ザリガニ釣りにあけくれた
幼少期を思い出しぐっと心が温まる思いをした。
まだ、僕の家族が家族として機能していた小学生の頃
暖かい家族の体験があったことを思い出し心をぎゅっとされるような気持ちになった。

もう終わり?
そう思ったのは君だけじゃなかったんだけど
やはり2回目のアンコールがあったね。
情熱、太陽手に月は心の両手に、そして、水色。
どれも僕が大好きな曲ばかりだ。

  きっと涙は音もなく流れるけど
  せきららに頬ぬらし心までとかしはじめる
  
  遠い昔の夢は甘いくらいにあかく、
  かわいそうな太陽と光るつぼみかくして
  

UAに13歳になる子供がいるなんて実は僕は知らなかった。
UAは俳優の村上淳さんと結婚した後
離婚を経て第2子を妊娠して再婚している。
このことは帰ってから知った。
確かに離婚したという話を聞いた覚えがある。
そう考えると女性は強いね。

その最初の子供がおなかの中にいるとき作られた水色。
母性が表現しうるやさしさと愛情がそこにあるね。

 わたしは水色の翼 大空に広げ 疲れて飛べない日は
 大きな木に止まり 愛の言叶と風の唄
 あなたにうたいましょう

僕は家族という枠組みをその一員として守れなかったという後悔がある。
だから、離婚というのは当人通しの問題であるという見解を示す人がいたら
そのことに同意をすることは出来ない。
過去にも書いたけど、僕は僕なりに家族にはある想いを持っている。

 母親。
 妹。
 親父。

家族が壊れた経験を持つ人はその重みやありがたみをしり
その修復の難しさをきっと知るのだと思う。
経験は如何なる知識にも勝ると僕は思うのはこのアタリから来るのかもしれない。
僕には僕の物語があって、君にも君の物語があるんだね。

2回目のアンコールを終えた時に見上げた空は
左右のビルがいまだ部屋に電気をたたえているのに
そこは東京ではないと思えるような自然に包まれていた。

つわものどもがゆめのあと。

僕自身多くの祭りに参加し、その後に感じる切なさは誰よりも知っていると思う。
そのまつりが大きく盛り上がったからこそ反動で訪れる静寂に感じるせつなさ。
言葉にならないね。


僕は君の幸せを祈っているよ。




1.セーラー服と機関銃
2.モンスター
3.そんな空には踊る馬
4.TORO
5.Lightning
6.きっと言える
7.買い物ブギ
8.Hyperballad
9.太陽ぬ落ちてぃまぐれ節
10.閃光
11.雲がちぎれる時
12.Familia
13.TIDA

アンコール1
1.HORIZON
2.わたしの赤ちゃん
3.ミルクティー
4.故郷

アンコール2
1.情熱
2.太陽手に月は心の両手に
3.水色





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