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    HIRO

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2010/11/23(Tue)

思い出のアルバム「FACES PLACES」 globe

95年に大学に入学した僕は小室サウンドのど真ん中世代でもあった。
別に全てが好きだったわけでもないけど、退廃し、ナンパとセックスに明け暮れたような大学1年生を
終えて、日常への漸く疑問を持ち始めた頃だったように記憶する。

僕はこのアルバムは大好きだった。
「FACES PLACES」

いわゆる小室サウンドというものが存在するとすると、そのイメージとは
実はかけ離れた一作であるといえる、僕はそう思う。

いわゆる小室サウンドは、煌びやかなダンスサウンドという表現でくくられるが、
この2ndアルバムには、全体的に重く陰鬱なサウンドが覆う。
ギターを前面に押し出したバンドっぽいアプローチを行っており、
400万枚を売った1stアルバムの後にこんなアルバムを出したというのはある意味、実験的だったと思う。
1stアルバム「globe」を買った400万人がターゲットだったとすると
むしろふるいにかけるような、これが本当のglobeだ、というアルバムだった。

一連の所謂「小室サウンド」は、90年代の閉塞感の中を生きる日本の若者の、
刹那的な快楽主義にまさに適合したサントラとして世間を席巻した。
前作「globe」はまさにそんな「小室節」の集大成とも言える内容だったが、
この2ndアルバムでは そんな見た目ハイテンションな快楽主義の裏側に潜む「巨大な心の穴」を
切り取っているように思える。 例えばタイトル曲「FACES PLACES」など、
「今が楽しければいい」とポーズを決めながらも 拭い切れない空虚、やり場のない不安と孤独を
楽曲に乗せて叫ぶKEIKOのボーカルが逆ギレのように響き、圧巻。
「Anytime smokin'~」では煙草と、日常の何気ないワンシーンに焦点を当てながら、
他人には見せない苛立ちや孤独感、疎外感を描いている。
この雰囲気に僕はとても強い好感を覚えている。

90年代に蔓延した「私は私、人は人」という中途半端な個人主義。
熱くなることはダサいことで、ペシミストである事がかっこいいという空気感。
その先に待っていたものは どん詰まりの閉塞だった。
サウンド的には前作「globe」とは一見全く別モノだが、
実はこの2枚は表と裏だった。まさにこの時期の小室は「時代のサントラ」だった。

このアルバムの中でも、Anytime smokin' cigarette は秀逸。
日常の中で、人間関係を体よくやり過ごすための作り笑顔の裏に隠された苛立ちと焦燥感、
本音、怒り を、煙草をキーワードに描く。ヒリヒリしたボーカル、 MARCのインナーでけだるい
ボーカルもそれぞれ、自堕落かつ自暴自棄気味な歌詞にこれ以上なくフィット。最高。

当時もの凄くごついジッポを使っていて、この曲のmarcに自分を重ねていたのが思い出される。
社会なんて壊れてしまえばいい、という退廃感と将来への漠然とした不安感。
今でもこの曲にはもの凄い思い入れがある。





追記するけど、多分小室サウンド、という言葉は本人にとっても、音楽を好きな人みんなにとって
限りなくネガティブなワードであったと思う。marketing用語として成立したようなT.K。
イメージ先行で、与えられた感性の中を泳ぐことで、本質を見ようとしない
消費者にも辟易していたのではないかと僕は邪推する。
使い果たされた、消費文化をあおり、その特性を活用したようで、
使われてしまったT.K。後報のとおりの事態は才能の浪費を目の当たりにする。

人生、スポットライトは長くは輝かない。


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